デンタルフロスは、歯ブラシでは取り切れない汚れを効率的に取り除くための重要なケアアイテムです。とくに歯と歯の間に詰まった歯垢や食べカスは、歯磨きだけでは完全に取り除くことが難しく、放置すると虫歯や歯周病、さらには口臭の原因になることもあります。
そこで、デンタルフロスを日常的に取り入れることで、歯茎の健康を守りながら口臭予防にも効果を発揮できます。
この記事では、デンタルフロスの効果を詳しく解説しながら、正しい使い方や歯茎や口臭への影響についてもご紹介します。
日々のケアにフロスを取り入れて、より健康な口内環境を手に入れましょう!
デンタルフロスにはどんな効果がある?

デンタルフロスは、歯磨きだけでは取り除けない汚れを効率的にケアできるアイテムです。ここでは、デンタルフロスがもたらす具体的な効果についてご紹介します。
歯垢(プラーク)の除去
デンタルフロスは、歯と歯の間に溜まった歯垢(プラーク)を効果的に取り除くことができます。歯ブラシでは届きにくい隙間にもフロスが入り込み、細かい汚れをしっかりと掻き出します。歯垢を取り除くことで、虫歯や歯周病の原因となる細菌の増殖を防ぐことができます。
虫歯・歯周病の予防
歯垢を取り除くことで、虫歯や歯周病の予防効果が高まります。 とくに歯と歯の間にできる虫歯(隣接面う蝕)は、通常のブラッシングだけでは予防しにくいです。また、歯茎と歯の間に歯垢が溜まると歯周病の原因になるため、フロスを使用して定期的に清掃することで予防効果を得られます。
口臭の改善
口臭の原因のひとつは、歯と歯の間に残った食べカスや歯垢の分解によって発生する細菌 です。デンタルフロスを使用することで、これらの汚れを取り除き、口臭の改善につながります。とくに口臭が気になる方は、日常的にフロスを取り入れることで、口内環境を清潔に保つことができます。
デンタルフロスをしないとどうなる?

デンタルフロスを使わずに歯磨きだけで済ませていると、歯と歯の間に汚れが溜まりやすくなり、さまざまな口内トラブルを引き起こす可能性があります。
以下では、デンタルフロスをしないことで起こりやすい問題を解説します。
歯と歯の間に歯垢がたまりやすくなる
歯ブラシでは、歯と歯の間に入り込んだ汚れを十分に取り除くことができません。その結果、食べカスや歯垢(プラーク)が溜まりやすくなり、細菌の温床となります。とくに奥歯の隣接部分は磨き残しが多く、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
口臭が強くなる原因となる
デンタルフロスを使わずにいると、歯と歯の間に残った食べカスや歯垢が分解され、悪臭を発生させることがあります。とくに、歯茎の近くに溜まった汚れは口臭の原因になりやすく、通常の歯磨きでは完全に取り除けないことが多いです。日常的にフロスを使わないと、口臭が強くなるリスクが高まります。
歯垢が歯石に変わりやすくなる
歯垢は放置すると唾液中のカルシウムと結びついて歯石に変わります。 歯石は硬くなり、通常の歯磨きでは取り除くことができません。とくに歯と歯の間にできた歯石は見つけにくく、放置すると歯周病の原因になることも・・。定期的にフロスを使って汚れを取り除くことが大切です。
歯茎が下がるリスクが高まる
歯垢や歯石が歯と歯茎の間に溜まり続けると、歯茎に炎症を引き起こし、次第に歯茎が下がってしまうことがあります。 歯茎が下がると歯根が露出し、見た目の問題だけでなく、知覚過敏や虫歯のリスクも高まります。デンタルフロスを使うことで、歯茎を健康に保つことができます。
デンタルフロスの種類と使い方のコツ

デンタルフロスにはいくつかの種類があり、用途や好みに応じて使い分けることが重要です。それぞれの特徴と効果的な使い方のコツをご紹介します。
ホルダーフロス
ホルダーフロスは、フロスの糸が専用の持ち手に取り付けられたタイプです。使いやすさと安定性が特徴で、とくに初心者や手先が不器用な方にもおすすめです。
【使い方のコツ】
- フロスを歯と歯の間にゆっくりと差し込みます。無理に押し込まず、滑らせるように入れるのがポイントです。
- 歯の側面に沿わせるようにして上下に動かし、歯垢や食べカスをかき出します。
- 両側の歯の面をそれぞれ磨くように意識しましょう。
- 奥歯の隙間にも届きやすいため、しっかりと清掃できます。
ホルダーフロスは片手でも使えるため、とくにお子様や高齢者の方にも扱いやすいのがメリットです。
糸巻きフロス
糸巻きフロスは、長いフロスを自分でカットして使用するタイプです。指に巻きつけて使うため、歯間の形状に合わせて自在に動かせるのが特徴です。
【使い方のコツ】
- 約40~50cmのフロスをカットし、中指に2~3回巻きつけて固定します。
- 両手の親指と人差し指で10cm程度の長さを持ち、ピンと張った状態にします。
- 歯と歯の間に優しく差し込み、歯の側面に沿わせて上下に動かして汚れを取り除きます。
- 一度使用した部分を指に巻き取りながら、次の歯間には新しい部分を使うようにしましょう。
- とくに歯茎の近くにある汚れを意識して丁寧に清掃します。
糸巻きフロスは自由に長さを調整できるため、口の奥の歯や歯列矯正中の隙間なども効率的に清掃できます◎
デンタルフロスを使う際のポイント

デンタルフロスは、正しいタイミングや使い方を意識することで、その効果を最大限に引き出すことができます。以下では、フロスを使う際の重要なポイントをご紹介します。
1日1回夜に使用する
デンタルフロスは、1日1回、とくに就寝前の使用が最も効果的です。 夜は唾液の分泌量が減少し、細菌が繁殖しやすい状態になるため、寝る前に汚れをしっかりと取り除いておくことが重要です。
また、食事後の細かな食べカスや歯垢を取り除くことで、虫歯や歯周病の予防につながります。習慣化することで、口内環境をより健康に保てるでしょう!
力を入れずに歯茎に沿わせて優しく使う
デンタルフロスを使用する際は、力を入れすぎず、歯茎に優しく沿わせるように使うことが大切です。 フロスを無理に押し込むと、歯茎を傷つけたり、炎症を引き起こす原因になります。
フロスを歯間に通す際は、滑らせるように慎重に入れ、歯の側面に沿って上下に動かして汚れを取り除くのが◎とくに歯茎の近くは敏感なので、優しく動かしながら清掃することを意識しましょう。
自分に合ったフロスを選ぶ
デンタルフロスにはホルダーフロスや糸巻きフロス、ワックス付きやワックスなしタイプなど、さまざまな種類があります。自分に合ったフロスを選ぶことで、使い心地が良くなり、ケアが習慣化しやすくなります。
- ホルダーフロス: 初心者や不器用な方におすすめ。片手で使えるため手軽に清掃できる。
- 糸巻きフロス: 指に巻きつけて自由に操作できるため、細かい部分の汚れをしっかり除去できる。
- ワックス付きフロス: 滑りが良く、歯間に通しやすいため初心者向き。
- ワックスなしフロス: よりしっかりと汚れを取り除きたい方におすすめ。
自分の口内環境や好みに合わせて選び、正しい使い方を習得することで効果を実感しやすくなります。
自分の歯を健康に保つには定期的なプロケアが重要!

デンタルフロスを日常的に取り入れることで、虫歯や歯周病の予防に大きな効果を発揮します。しかし、自宅でのケアだけでは取り除けない汚れや歯石が蓄積することもあります。そのため、定期的なプロケアを受けることが健康な歯を維持するために重要です。
小伝馬町歯科・矯正歯科では、予防歯科やクリーニングを通じて患者様の健康な歯をサポートしています。とくにおすすめするのが、自費診療による「エアフロー」クリーニング です。
エアフローは、専用の微細なパウダーと水を噴射し、歯の表面や隙間に付着した汚れやバイオフィルムを効果的に取り除く方法です。超音波クリーニングとは異なり、歯に直接触れずに汚れを除去できるため、エナメル質を傷つけにくく歯に優しい という特徴があります。また、従来のクリーニングでは難しい 細かい着色汚れの除去 にも優れているため、白く美しい歯を保つことができます!
一方で、保険診療でおこなう超音波クリーニングは、歯石の除去に有効ですが、場合によっては歯の表面にわずかなダメージを与えることがあります。そのため、とくにエナメル質が薄い方や知覚過敏が気になる方には、エアフローによるクリーニングが適しています。
当院では、患者様の状態に合わせた最適なクリーニング方法を提案し、丁寧にケアを行っています。定期的にプロのメンテナンスを受けることで、日常のケアだけでは防ぎきれないトラブルを未然に防ぐことができます。無料相談も受け付けておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください!