「歯ぐきが腫れている気がするけど、大したことないかな…?」
「歯を磨くと血が出るけど、いつものことだから大丈夫?」
こうした症状、実は歯周病の初期サインかもしれません。歯周病は痛みが少ないまま進行し、気づいたときには重症化していることが多い病気です。
本記事では、歯周病の初期症状と、今からできる早期対策について詳しく解説します。大切な歯を守るために、まずは見逃しやすいサインをチェックしてみましょう!
歯周病の初期段階で現れる症状

歯周病は、初期の段階では痛みを感じにくいため、気づかないうちに進行することが多い病気です。しかし、早い段階で適切なケアを行えば、進行を食い止めることができます。
ここでは、歯周病の初期症状として現れる代表的なサインについて解説します。
歯ぐきの腫れや赤み
健康な歯ぐきはピンク色で引き締まっていますが、歯周病の初期段階では歯ぐきが赤く腫れることがあります。
【こんな症状があれば要注意】
- 歯ぐきがぷくっと腫れている
- 歯ぐきの一部が赤黒くなっている
- 歯ぐきを押すと違和感や軽い痛みを感じる
この腫れは、歯垢や歯石の中に潜む細菌が炎症を引き起こしているサインです。放置すると歯ぐきの腫れが慢性化し、歯周病が進行してしまいます。
ブラッシング時の出血
「歯を磨くと血が出る」という経験がある方は多いかもしれませんが、これは歯周病の初期サインのひとつです。
【出血が起こる原因】
- 歯ぐきが炎症を起こし、毛細血管がもろくなっている
- 歯垢や歯石が蓄積し、細菌が歯ぐきを刺激している
- 歯磨きの圧が強すぎる場合もあるが、継続的に出血するなら要注意
とくに、毎回の歯磨きで出血する場合は、歯周病が進行している可能性が高いため、早めに歯科医院で診てもらいましょう。
口臭や口内のネバつき
歯周病が進行すると、口臭が強くなったり、口の中がネバつくように感じることがあります。
【歯周病による口臭の特徴】
- 歯磨きをしてもすぐに口臭が気になる
- 口の中が常にネバネバする
- 朝起きたときに強い口臭を感じる
これは、歯周病菌が増殖し、揮発性硫黄化合物(VSC)という臭いの強いガスを発生させるためです。通常の口臭対策では改善しないことが多く、歯周病治療が必要な状態かもしれません。
歯周病の進行と全身への影響

歯周病は、初期の段階では自覚症状が少ないものの、進行すると歯を支える骨や全身の健康に影響を与えることがわかっています。
しかし、適切なケアを行えば進行を抑えられるため、過度に心配する必要はありません。
ここでは、歯周病が進行した場合の口腔内や全身への影響について、わかりやすく解説します。
歯を支える骨への影響
歯周病が進行すると、歯ぐきだけでなく歯を支える骨(歯槽骨)にも影響を及ぼします。
歯槽骨の破壊と歯のぐらつき
歯周病が進行すると、炎症が歯槽骨にまで広がり、骨が徐々に溶けていくことがあります。その結果、歯がしっかり支えられなくなり、ぐらつきを感じることも・・。
放置した場合の歯の脱落リスク
歯槽骨が大きく減少すると、歯が支えられなくなり、最終的には抜けてしまうこともあります。ただし、早めのケアを行えば進行を抑え、歯を長く維持できる可能性が高いため、定期的なチェックが大切です。
全身疾患との関連性
最近の研究では、歯周病と全身の健康には深い関係があることがわかってきました。とくに、慢性的な炎症が続くことで、以下のような疾患と関連することが指摘されています。
糖尿病や心疾患との関係
歯周病の炎症が続くと、とくに以下のような疾患との関連が指摘されています。
- 糖尿病
⇒歯周病の炎症が続くと、血糖値のコントロールに影響を与える可能性があります。また、糖尿病の方は免疫力が低下しやすいため、歯周病が悪化しやすいともいわれています。
- 心疾患
⇒歯周病菌が血流に乗ることで、動脈硬化や心疾患のリスクに影響を与える可能性があります。ただし、これらは生活習慣全体とも関係しているため、歯周病予防とあわせて健康的な生活を心がけることが大切です。
妊娠中の影響や早産のリスク
妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯ぐきが敏感になりやすく、歯周病のリスクが高まることがあります。歯周病が進行すると、早産や低体重児出産のリスクが高まるともいわれていますが、適切な口腔ケアを行うことでリスクを軽減できます。
歯周病の予防と早期対策

歯周病は毎日のケアと早期の対応で進行を防ぐことができる病気です。正しいブラッシング習慣を身につけ、定期的な歯科検診を受けることで、歯ぐきの健康を維持しやすくなります。
また、自由診療による専門的な治療を受けることで、より精密なケアが可能になり、歯周病が進行した場合の選択肢も広がります。
ここでは、歯周病の予防と早期対策について、効果的な方法をご紹介します。
正しいブラッシング方法を身につける
歯周病予防には、歯垢(プラーク)をしっかり除去する正しいブラッシングが欠かせません。強く磨くのではなく、歯ぐきに負担をかけずに効果的に汚れを落とすことがコツです。
【歯周病予防に効果的なブラッシングのポイント】
- 歯ブラシは毛先が柔らかめのものを使用し、優しく磨く
- 歯と歯ぐきの境目にブラシを斜め45度で当て、小刻みに動かす(バス法)
- 力を入れすぎず、歯ぐきを傷つけないようにする
- 1本ずつ丁寧に磨き、磨き残しを防ぐ
【デンタルフロスや歯間ブラシの活用】
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは十分に取り除けません。デンタルフロスや歯間ブラシを活用することで、歯垢を効果的に除去できます。
- 歯間が狭い部分にはデンタルフロスを使用し、歯と歯の接触部分の汚れを除去
- 歯間が広い部分には歯間ブラシを使い、プラークをしっかり取り除く
- 1日1回、とくに就寝前に使用すると効果的
正しい歯磨きと補助清掃用具を併用することで、歯周病のリスクを大幅に減らすことができます!
定期的に歯科検診を受ける
歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどないため、定期的に歯科検診を受けることが大切です。
【歯科検診を受けるメリット】
- 歯ぐきの状態をチェックし、歯周病の早期発見ができる
- 歯石やプラークをプロのクリーニング(PMTC)で除去できる
- 噛み合わせや歯磨きのクセを確認し、適切なセルフケア指導を受けられる
3~6ヶ月に1回の定期検診を習慣化することで、歯周病の進行を防ぐことができます!
自由診療による専門的な歯周病治療を受ける
歯周病が進行している場合、自由診療の専門的な治療を受けることで、より精密なケアが可能になります。
【保険診療と自由診療の違い】
- 保険診療:基本的なスケーリング(歯石除去)や抗菌治療など、必要最低限の治療が中心
- 自由診療:より高度で精密な治療が可能になり、歯周病の進行を効果的に抑えられる
【自由診療の歯周病治療がもたらすメリット】
- 精密な検査(歯周ポケットの測定や細菌検査)により、個々の状態に合った治療が可能
- 最新設備を活用した高度な治療で、より精密で効果的なケアが受けられる
- スケーリング・ルートプレーニングを徹底し、歯周ポケット内の歯石や細菌を効果的に除去
- 幅広い薬剤を使用し、症状に合わせた適切な抗菌処置が可能
- 噛み合わせの調整や補綴治療で、歯周病の進行を防ぐ
- 保険診療よりもスピーディーに治療が進められるため、通院回数を減らせる
- 歯周組織再生療法により、歯槽骨や歯ぐきの回復を促す治療ができる
重症化した場合に選択肢が広がる
歯周病が進行すると、歯槽骨の吸収が進み、歯を失うリスクが高まることがあります。
自由診療では、インプラントや歯周組織再生療法など、より確実な治療方法を選択できるため、重症化した場合でも歯を守る可能性が広がります。
進行した歯周病の治療には、より専門的なアプローチが必要な場合もあります。自由診療を活用することで、歯ぐきを健康な状態へ導くことができます!
生活習慣を見直す
歯周病は、生活習慣とも深く関係しています。日常の食生活や生活習慣を見直すことで、歯ぐきの健康を維持しやすくなります。
【歯周病予防に役立つ生活習慣】
- バランスの取れた食事を心がけ、ビタミンCやカルシウムを積極的に摂取
- 喫煙は歯ぐきの血流を悪化させるため、できるだけ控える
- 十分な睡眠とストレス管理を意識し、免疫力を維持する
- よく噛んで食べることで、唾液の分泌を促し、口腔内を清潔に保つ
生活習慣の改善によって、歯ぐきの健康を維持しやすくなり、歯周病のリスクを軽減できます!
歯周病の初期症状が見られたら認定医資格が在籍している当院へご相談を!

歯ぐきの腫れや出血、口臭が気になる場合、歯周病の初期サインかもしれません。早めの治療で進行を防ぎ、健康な歯ぐきを維持しましょう!
小伝馬町歯科・矯正歯科では、歯周病治療の認定医が在籍し、精密な検査と専門的な治療を提供しています。
- できる限りご自身の歯を残す最善の方法をご提案
- 大学病院レベルの専門性の高い治療を実施
- 最新設備を活用し、精度の高い負担の少ない治療を提供
- 駅から徒歩1分・土日診療で通いやすい環境
また、カウンセリングや診療では、わかりやすい説明を心がけ、患者さまのお気持ちに寄り添った丁寧な治療を提供いたします。
自由診療なら、より精密かつスピーディーな治療が可能です。 歯周病が気になる方は、ぜひ専門的な治療が受けられる小伝馬町歯科・矯正歯科へご相談ください!