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歯周病は治るもの?歯科医院でおこなう治療方法やセルフケアを紹介

「もしかして自分って歯周病?歯周病って治るのかな…」

歯周病に対して、こわいイメージをお持ちの方も多くいらっしゃると思います。

歯と歯の間のすき間が増えたり、歯ぐきが腫れたり、歯磨きのときに血が出たりする…。
これらはすべて、歯周病になった多くの方が感じる症状です。

しかし、結論からお伝えすると、歯周病は「治療が可能」な病気です。

本記事では、歯周病は治るのか、そして歯科医院でおこなう治療方法まで、「歯周病かも?」と思う方が最初に知っておきたい内容をご紹介します。

また、歯周病を治療するうえで大切なセルフケアについても、すぐに実践できるポイントをお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてください!


歯周病は治るもの?

歯周病は予防ができ、治療も可能な病気です。
しかし、一度歯周病になってしまうと、元通りの状態に戻るのは難しいといえます。

歯周病は、細菌によって歯ぐきに炎症が起きて、歯周組織が壊れ、歯を支える骨が溶けてしまう病気です。

歯周病が進んで歯を支える骨の欠損が激しくなると、基本的に元の状態には戻せません。

ただし、正しい治療やケアをすることで、進行を食い止めることはできます!
歯周病の治療をして、歯ぐきの炎症をおさえることができれば、健康な状態に戻すことは可能です。

歯周病になってしまった場合は、適切な処置によってしっかり症状をコントロールし、悪化させないことが大切です。


歯周病の治療方法は?【小伝馬町歯科・矯正歯科の場合】

歯周病は正しい治療とケアが必要です。

こちらでは、歯科医院でおこなう歯周病の治療について詳しくご紹介していきます。

小伝馬町歯科・矯正歯科の治療を例にみていきましょう。


ステップ① 歯周病精密検査・カウンセリング

はじめに、患者様の状態を確認するために、精密な歯周病検査をおこないます。

●問診
●レントゲン撮影
●歯周ポケットの検査


検査が終了したら、カウンセリングをおこないます。

カウンセリングでは、検査の結果を踏まえて歯周病の進行度を診断し、患者様に合った治療法をご提案させていただきます。


ステップ② ブラッシング指導

続いて、正しいブラッシングを指導いたします。
歯周病の治療は、毎日のセルフケアを正しくおこなうことが基本です。

上手に歯磨きする方法を身に付けて、お口の菌を減らし、菌が住みにくい口腔環境をつくることが治療のための重要なアプローチとなります。

医師や歯科衛生士の指導のもと、歯周病菌の数を減らすセルフケアを身につけましょう。


ステップ③ 歯石・炎症の除去

歯周病の基本治療として、歯石・炎症の除去をおこなっていきます。
これは歯周病の進行度合いにかかわらずおこなう治療です。

目に見える歯石や、歯ぐきの中の歯石、炎症性の肉芽などを隅々まで取り除き、お口の中を清潔にしていきます。

とくに歯ぐきの中の歯石は、歯周病菌の温床になりやすく、歯周病の悪化につながりかねません。
この段階で、歯周病の原因となる因子を徹底的に除去していきます。


ステップ④ 再評価(歯周病の治り具合を検査)

ここで一度、治り具合を検査します。2回目の歯周ポケット検査による再評価です。

歯石・炎症の除去によって、お口の中が清潔になって歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く維持されていれば、定期メンテナンスに移ります。

歯ぐきの奥にできてしまった歯石が完全になくならない場合は、歯周病の進行度に応じて、次のステップ⑤の外科処置に移行します。


ステップ⑤ 歯周外科処置(患者さまの状態に合わせて行う)

基本治療だけで改善されない場合、必要に応じて歯周外科処置をおこないます。

外科処置は、歯ぐきを切り開いて、歯ぐきの中に付着した歯石や歯垢を除去する手術です。

ある程度歯周病が進行している場合には、広範囲にわたり歯周ポケットの汚れを取り除く必要があるため、何回か通院していただくケースもあります。



歯周組織とポケットの深さが改善されたら、定期メンテナンスに移ります。

また、状態にもよりますが、歯周再生療法も可能です。

歯周再生療法は、歯を支える骨を回復させる治療法です。
「歯周病によって抜けそうな歯を抜かずにすむ」というメリットがあります。

小伝馬町歯科・矯正歯科では、保険適応となる歯周再生療法をおこなっているので、ご相談ください。


ステップ⑥ 定期メンテナンス

治療により状態の改善が確認できたら、定期メンテナンスをおこないます。

メンテナンスの内容は、清掃と検査です。
2ヶ月〜半年に1回程度、定期メンテナンスでご来院いただくことをおすすめしています。

歯周病の治療は、一度の治療では完結しないケースがほとんどです。
とくに、セルフケアのブラッシングが足りずに、再発してしまうことも多く見られます。

治療後もよい状態が保てるよう、定期的なチェックをして、歯周病の治療に取り組んでいきましょう。


歯周病にはセルフケアが重要!正しいブラッシングのコツ

歯周病の治療には、セルフケアがなによりも重要です。

セルフケアを怠ってしまうと、せっかく通院して外科処置を受けても、残念ながら治療の効果は期待できせん…。

そのため、毎日しっかりと正しい方法でブラッシングし、お口の中を清潔に保つことが大切です。

セルフケアの際は、以下のブラッシングのコツを意識してみましょう!

●歯ブラシの「毛先」を当てる
●歯周ポケットである「歯と歯ぐきの間」は、歯ブラシを45度の角度であてる
●歯ブラシは軽く当て、小刻みに動かす
●1~2本ずつ、1ヶ所につき20回以上磨く
●可能であれば毎食後、就寝前はとくにしっかりと磨く
●デンタルフロス、歯間ブラシなども使用する



とくにブラッシング時に見落としがちなのが、自分では磨いているつもりでも、実は「歯ブラシの毛先があたっていない」こと。

歯周病を改善する近道は、歯周病の原因菌である「プラーク」の徹底的な除去にあります。
最初は鏡を見るなどして、磨きたいところに毛先があたっているか?を確認しながらブラッシングするのもおすすめです。

歯ブラシのほか、デンタルフロスや歯間ブラシなども、歯の間のプラークをこそぎ落とすことができる大切なアイテムです。

正しいブラッシングを続けることは、慣れないと面倒に感じるかもしれません。
しかし、日常的な治療の一環と捉えて、根気強く取り組んでみてください。

また、セルフケアも大事ですが、歯科医院での指導は必須です!
医師や歯科衛生士から自分に適したブラッシング方法を教えてもらい、正しいスキルを身につけることが治療への最短ルートとなります。

正しいセルフケアで、お口の中に生息する歯周病菌を減らして、歯周病の早期改善を目指しましょう。


歯周病が不安な方は『小伝馬町歯科・矯正歯科』へご相談ください

初期の歯周病は、あまり痛みを感じることなく、症状がどんどん進んでしまうのが特徴です。

軽症のうちに治療を受けるためにも、違和感があればできるだけ早く歯科医院を受診することをおすすめします。

歯周病の治療は、外科的な処置を受けるだけでは治りません。

しかし、正しい治療と日々のセルフケアを実践することで、医師と患者様の二人三脚で歯周病を改善させることができます。


小伝馬町歯科・矯正歯科は、大学病院所属の歯周病専門の医師に加え、「歯周病学会認定医」が2名在籍する歯科医院です。

『日本歯周病学会所属』の歯周病認定医と連携をとって治療にあたるため、難しい症例にも対応ができ、専門性の高い治療をご提供しております。

また、当院ではできる限り歯を残すことを理念に、精密な治療をする上で欠かせない最新設備を完備して、治療をおこなっております。

「歯周病の検査や治療を受けたいけど、不安…」という方は、患者様ごとに最適な治療をご提案している『小伝馬町歯科・矯正歯科』まで、お気軽にご相談ください。

秋葉原総合歯科クリニック
野村 聖一院長監修
経歴

2008年3月 昭和大学歯学部歯学科卒業
2008年3月 第101回歯科医師国家試験合格
2009年3月 臨床研修修了(昭和大学歯科病院臨床研修プログラム)
2009年4月 三好デンタルクリニック勤務
2014年3月 日比谷通りスクエア歯科クリニック 院長
2018年8月 秋葉原総合歯科クリニック 院長就任

学会/認定医

日本口腔インプラント学会 会員
OJ(Osseointegration Study Club of Japan) 会員
日本審美歯科学会 会員
DC21(Dental Concept 21) 会員
日本歯周病学会 会員
顎口腔学会 会員
日本矯正歯科学会 会員
ノーベルバイオケアメンターコース 修了
MICコース(インプラント) 修了
KIDSインプラントコース 修了
ARTコース(審美歯科治療) 修了
AIIコース(高難度インプラント治療) 修了
JIPI(歯周病治療)コース 修了