「虫歯くらい大丈夫」と放置していませんか?
痛みがないうちはつい後回しにしがちな虫歯。しかし、放置すると歯のダメージが進行するだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
「もう手遅れかもしれない…」と不安に思っている方も、虫歯の進行具合に応じて適切な処置を受ければ、歯を守る方法はまだあります!
本記事では、虫歯を放置するリスクと、その影響を最小限に抑えるための対策について詳しく解説します。健康な歯を守るために、今できることを一緒に考えていきましょう!
虫歯を放置することで起こる口腔内の変化

虫歯は、初期のうちは自覚症状がほとんどなく、「まだ大丈夫」と放置されがちです。しかし、気づかないうちに進行し、やがて歯だけでなく口腔内全体に影響を及ぼすことになります。
ここでは、虫歯の進行による口腔内の変化について詳しく解説します。
初期段階での症状と見逃しやすいサイン
虫歯の初期段階では、痛みを感じることがほとんどなく、気づかないうちに進行してしまうことが多いです。とくに、以下のような症状がある場合は、早めに歯科を受診することが大切です。
歯の表面に白く濁った部分がある
歯の表面が白く濁る(ホワイトスポット)のは、初期虫歯のサインです。これはエナメル質が脱灰(溶け始めている状態)している証拠で、適切なケアをしなければ本格的な虫歯に進行します。
冷たいものがしみるが、すぐに治まる
初期虫歯では、冷たい飲み物やアイスを食べたときに一瞬しみることがあります。ただし、この段階ではまだ痛みが続くことは少なく、「一時的なもの」として放置されがちです。
見た目には異常がなくても進行している場合がある
奥歯や歯と歯の間にできた虫歯は、見た目では分かりにくく、痛みもないため気づかれにくいことがあります。定期検診を受けることで、早期発見が可能です。
また、初期の虫歯は、適切なケアやフッ素塗布で進行を防げる場合もあります。痛みがなくても違和感がある場合は、早めに歯科医院でチェックしてもらいましょう!
進行した虫歯が引き起こす深刻な口腔内トラブル
初期段階で適切な処置をしないと、虫歯はどんどん進行し、以下のようなトラブルを引き起こします。
歯の黒ずみ・穴があく
虫歯が進行すると、歯の表面が黒く変色したり、小さな穴が開いたりします。この段階では、まだ痛みを感じないこともありますが、放置すると神経に達し、激しい痛みが発生する可能性も・・。
神経まで達すると強い痛みが生じる
虫歯が象牙質を超えて神経(歯髄)に到達すると、ズキズキとした激しい痛みを引き起こします。夜も眠れないほどの痛みになることもあり、放置すると神経が死んでしまう(壊死する)可能性もあります。
根管治療や抜歯が必要になる
神経が死んでしまった場合、根管治療(歯の神経を取り除き、内部を清掃する処置)が必要になります。さらに、虫歯が歯根まで進行すると、抜歯しなければならないケースもあります。
噛み合わせのバランスが崩れる
虫歯が進行して歯が欠けたり抜けたりすると、噛み合わせが乱れ、他の歯にも悪影響を及ぼします。噛む力のバランスが崩れることで、特定の歯に過度な負担がかかり、さらなる虫歯や歯周病を引き起こす原因にもなります。
咀嚼機能の低下で消化不良を招く
奥歯の虫歯を放置すると、しっかりと食べ物を噛むことができなくなり、消化不良や胃腸への負担が増えることがあります。また、柔らかいものばかり食べるようになると、さらに噛む力が衰え、口の健康全体に影響を与えることも・・。
周囲の歯や歯ぐきにも悪影響が広がる
放置された虫歯は、隣の歯にまで広がることがあります。また、歯ぐきにも炎症を引き起こし、歯周病を悪化させる原因にもなります。
虫歯は進行すればするほど治療が大がかりになり、歯の寿命を縮めることにもつながります。初期段階での対処が、歯を長持ちさせるカギになります。
虫歯は自然に治ることはなく、放置すればするほど症状は悪化します。「痛みがないから大丈夫」と思わず、早めの対処で歯を守りましょう!虫歯が全身に及ぼす影響

虫歯は「歯だけの問題」と思われがちですが、実は放置すると全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
とくに、進行した虫歯から細菌が血流に乗って全身に広がると、心臓や脳、肺などの重要な臓器に影響を与えることも。
ここでは、虫歯が全身に及ぼすリスクについて詳しく解説します。
虫歯菌が引き起こす全身疾患のリスク
虫歯が進行すると、虫歯菌(ミュータンス菌など)が血流に侵入し、全身に広がることがあります。これにより、以下のような疾患のリスクが高まることが知られています。
心内膜炎や脳梗塞などの循環器系疾患
虫歯菌が血管に入り込むと、動脈硬化を促進し、血栓(血のかたまり)を作りやすくすることが分かっています。その結果、以下のような循環器系疾患のリスクが高まります。
- 感染性心内膜炎:細菌が心臓の内膜に付着し炎症を引き起こす病気。命に関わるケースもある
- 脳梗塞・心筋梗塞:虫歯菌が血管を詰まらせ、脳や心臓の血流を阻害する可能性がある
誤嚥性肺炎のリスク増加
虫歯を放置すると、口の中の細菌が増殖し、炎症が慢性化することで肺炎のリスクも高まります。
- 誤嚥性肺炎:虫歯菌が唾液とともに気管に入り込み、肺炎を引き起こす可能性がある(高齢者に多い)
虫歯を放置すると、心臓や血管の病気、肺炎の発症など、全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。そのため、できるだけ早めに治療を受けることが大切です!
顎骨への感染とその深刻な影響
虫歯が進行し、歯の根や歯ぐきの奥深くまで感染が広がると、顎の骨(顎骨)にまで影響を及ぼすことがあります。
顎骨炎・骨髄炎(顎の骨の炎症)
進行した虫歯から細菌が歯の根を通じて顎骨に感染すると、顎骨炎(骨髄炎)を引き起こすことがあります。これは、骨が炎症を起こし、膿がたまる病気で、放置すると骨が破壊されることもあります。
- 症状・・・顎の腫れ・激しい痛み・発熱・口が開けづらくなる(開口障害)
- 重症化すると・・・感染が顎全体に広がり、手術で骨を削る必要があるケースも
歯性感染症が顎の広範囲に及ぶリスク
歯性感染症(歯が原因で起こる感染症)が進行すると、顎の骨だけでなく喉や顔の組織にまで感染が広がることがあります。
- 蜂窩織炎(ほうかしきえん):細菌が顔や首の深い部分に広がり、腫れや痛みを引き起こす
- 敗血症(はいけつしょう):細菌が血流に乗って全身に回り、命に関わる状態になることも
顎骨への感染が進行すると、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、最悪の場合は命に関わることもあります。早期治療が何より大切です!
虫歯を放置した場合の治療法とその負担

初期の虫歯は簡単な処置で治療できますが、放置してしまうと治療が複雑になり、時間や費用の負担が大きくなることがあります。
とくに、進行した虫歯は抜歯や根管治療(歯の神経を取り除く治療)が必要になり、通院回数や治療費も増えてしまいます。
ここでは、虫歯を放置した場合に必要となる治療と、その負担について詳しく解説します。
進行した虫歯は抜歯や根管治療が必要になる
虫歯が神経まで進行すると、単なる詰め物では対応できず、抜歯や根管治療(神経の治療)が必要になります。
根管治療(歯の神経を取る治療)
神経まで虫歯が進行すると、歯の内部が細菌感染を起こし、炎症や激しい痛みを引き起こします。
根管治療では、感染した神経を除去し、内部を消毒して詰め物を入れる処置を行います。
通常、数回の通院が必要で、時間もかかる治療です。
抜歯が必要になるケース
歯の根まで虫歯が進行し、保存が難しくなった場合は、抜歯が必要になる場合も・・。
抜歯後は、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどで歯を補う治療が必要になり、さらに時間と費用がかかります。
初期段階で治療を受ければ、簡単な詰め物や被せ物で済むケースが多く、治療の負担を大幅に減らすことができます!治療期間が長くなり、通院回数が増える
虫歯を放置すると、治療が複雑になり、1回の治療では完了しなくなるため、通院回数が増えてしまいます。
- 初期の虫歯なら1〜2回で完了
⇒小さな虫歯なら、1回の詰め物治療で終了することがほとんどです。
- 根管治療が必要な場合は数週間〜数ヶ月かかる
⇒神経を取る処置 → 根管の消毒 → 被せ物の装着まで、複数回の通院が必要になります。
- 抜歯後の治療はさらに時間がかかる
⇒インプラントやブリッジを選択する場合、治療が完了するまで数ヶ月〜半年以上かかることも。
虫歯の進行が進むほど治療が長引き、忙しい方にとっては大きな負担になります。
放置すると治療費が高額になる
虫歯は進行するほど治療が複雑になり、費用の負担も大きくなる傾向があります。
- 初期の虫歯 → 簡単な詰め物で数千円程度の治療で済む
- 進行すると → 根管治療や被せ物が必要になり、費用が1万円以上に
- 抜歯が必要になると → インプラントやブリッジなどの治療で、数十万円かかることも
このように、虫歯を放置すると治療の選択肢が限られ、最終的に費用負担が大きくなる可能性があります。
また、治療の選択肢として自由診療を選ぶことで、より高品質な治療が受けられるというメリットもあります。- セラミックの詰め物や被せ物 → 金属よりも長持ちし、見た目も自然
- 精密な根管治療 → 最新設備を使用し、再発リスクを低減
- 長期的なメリット → 再治療のリスクが減ることで、結果的に費用負担を抑えられる可能性
虫歯を早期に治療することで、時間・費用の負担を最小限に抑えられます。痛みがなくても、早めの受診を心がけましょう!
虫歯の早期発見・早期治療のメリット

虫歯はできるだけ早く発見し、治療することが重要です。
初期の段階なら、簡単な処置で済むだけでなく、痛みを感じる前に対応できるため、治療の負担も軽減されます。また、定期検診やセルフケアを徹底することで、虫歯のリスクを減らすことも可能です。
ここでは、虫歯の早期発見・早期治療がもたらすメリットを4つご紹介します。
初期段階なら短時間の治療で済む
虫歯は早期に発見すれば、簡単な処置で済むことが多く、通院回数や治療時間を大幅に短縮できます。
- 小さな虫歯なら、1回の詰め物治療(レジン充填)で完了
- 削る量が少ないため、歯のダメージを最小限に抑えられる
- 麻酔が不要なケースもあり、治療のストレスが少ない
早期発見・早期治療なら、短時間の治療で済み、歯の健康を守りやすくなります。
痛みを感じる前に治療できる
虫歯は進行するまで痛みを感じにくいため、気づいたときには治療が大掛かりになることも。定期的にチェックすることで、自覚症状が出る前に治療を受けられます。
- 虫歯が神経に達する前に治療できる → 根管治療の必要がなくなる
- 痛みを感じる前に処置することで、ストレスなく治療ができる
- 治療後の違和感も少なく、日常生活に影響が出にくい
「痛くないから大丈夫」と思わず、違和感があるうちに歯科医院でチェックを受けましょう!
定期検診で虫歯を予防できる
定期的に歯科検診を受けることで、虫歯の早期発見はもちろん、予防も可能になります。
- プロによるクリーニング(PMTC)で歯垢・歯石を除去し、虫歯のリスクを減らす
- フッ素塗布によって歯の再石灰化を促し、虫歯になりにくい歯を作る
- 噛み合わせや歯磨きのクセをチェックし、適切なセルフケア指導を受けられる
3~6ヶ月に1回の定期検診で、虫歯の進行を防ぎ、健康な歯を維持しましょう!
正しいセルフケアで虫歯のリスクを減らせる
虫歯予防の基本は、毎日の正しいセルフケアです。適切なケアを習慣化することで、虫歯の発生や進行を防ぐことができます。
- フッ素配合の歯磨き粉を使う → 歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化
- 歯間ブラシやフロスを併用する → 歯と歯の間の汚れをしっかり除去
- 間食を控え、糖分の摂取をコントロールする → 虫歯菌の繁殖を抑える
正しい歯磨きと生活習慣の見直しで、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。
虫歯が不安な方は小伝馬町歯科・矯正歯科へご相談ください!

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そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ小伝馬町歯科・矯正歯科へご相談ください!
当院では、患者さまの負担を最小限に抑えた、精密で質の高い虫歯治療を提供しています。
- 虫歯の進行度に応じた適切な治療を行い、可能な限り歯を残すことを重視
- 痛みを最小限に抑えた治療を心がけ、患者さまの負担を軽減
- マイクロスコープを活用した精密な根管治療で、再発リスクを低減
とくに、自費診療では審美性・耐久性に優れたセラミック治療や、精密な根管治療を選択することが可能です。
当院では、歯内療法専門医が治療を担当し、最新設備を活用した高精度な根管治療を行うことで、虫歯の再発リスクを抑えています。
また、ラバーダム防湿による感染対策を徹底し、良質な治療器具を使用することで、治療の精度を高めることにもこだわっています。
銀歯やプラスチックの詰め物に比べて、セラミック治療は見た目が美しく、汚れがつきにくいため、より長く健康な状態を維持しやすいのが大きなメリットです。
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