「虫歯の治療のときに、ピピピと聞こえるけど、いったい何の音だろう・・」
歯医者ではタオルで目隠しされていることも多いため、この電子音について、不思議に感じている方もいるのではないでしょうか?
実は「ピピピ」という音は、歯の根っこの先端の深さを測るために使う、歯科専用の特殊な機械から出る音なのです。
今回は、歯医者の根管治療時の、ピピピとなる音の正体についてご紹介します!
歯医者では聞き慣れないたくさんの音がするので、不安に思っている方もいるかもしれません。ぜひ記事を読んで、不安を取り除くための参考にしてくださいね。
歯医者の根管治療で「ピピピ」となる音の正体は?
根管治療での「ピピピ」という音の正体は、『電気的根管長測定器(EMR)』という器具から出る音です。
根管治療では、感染部の神経を掻き出す際に、歯の根っこの長さを把握する必要があります。
しかし、根っこの先は肉眼では見えないため、この測定器を用いて、正確に長さを測るのです。
電気的根管長測定器は、針のような細い器具につないで、微弱な電流を流して使用します。
そうすることで、歯の根の長さを測っているときや、歯の根の奥まで到達したときに、ピピピと音を出して挿入具合を知らせてくれます。
根管治療は、複雑で細い歯の根の先端の治療をするため、正しく長さを測定することが欠かせません。
根管長測定器は、現在の歯科治療において、なくてはならない存在だといえます。
根管治療で電気的根管長測定器(EMR)を使用するメリット
こちらでは、根管治療で電気的根管長測定器(EMR)を使用するメリットを、3つご紹介します。
治療の精度を上げられる
電気的根管長測定器を使用するメリットの1つは、治療の精度が上がることです。
先述のとおり、根管治療は、複雑で細い歯の根の先端の治療をします。
そのため、正しく歯根の長さを測定することが必須です。
根管長測定器が開発された現在は、歯科医師の勘や経験だけに頼らず、より正確で、的確な治療ができるようになりました。
痛みを抑えられる
電気的根管長測定器は、痛みを抑える点でも役立ちます。
根管治療では、処置において必要以上に歯根内を触ってしまうと、どうしても痛みが出たり、場合によっては歯に穴が空いたりするリスクが生じます。
その点、電根管長測定器を使えば、細菌の感染部を除去する際に、器具が触れるのを極力減らすことが可能です。結果として、患者様が感じる痛みも最小限に抑えられるのです。
治療時間を短縮できる
治療時間を短縮できるのも、電気的根管長測定器を使うメリットです。
根管長測定器を使って歯根の深さを的確に把握すると、効率よく感染部を治療できます。
そのため、トータルでの治療時間を縮めることが可能になるのです。
1回の治療で効率的に細菌除去をすることは、再治療のリスクを抑えることにもつながります。
根管治療の流れ
根管治療は、歯の奥の神経まで達した虫歯を、きれいに除去する治療です。
根管治療の具体的な流れについては、以下の記事でご説明しているので、ぜひご覧ください。
根管治療は自由診療がおすすめの理由!
難易度が高いとされる根管治療。実は、国内での成功率は50%にも満たないといわれます。
ここからは再発リスクの多い根管治療において、自由診療がおすすめの理由を7つご紹介します。
高品質な材料を使用できる
根管治療を自由診療でおこなうと、高品質で最良な材料を使った治療ができます。
成功率が低く、再発リスクが高いといわれる根管治療ですが、実はその理由は「保険適用で治療したから」ともいえるのです。
制限の多い保険診療には、扱える材料や治療薬のルールが非常に厳しいという実情があります。
たとえば根管治療の場合、保険診療では密封性が低いゴム製の詰め物を使用しますが、自由診療なら、『MTAセメント』という抗菌作用に優れたハイレベルな詰め物を選べるといった違いが挙げられます。
アフターケアが充実している
保険診療と異なり、自由診療ではアフターケアが充実しています。
自己負担を軽減するための保険診療では、基本的に“治療のやり直し”を求めることはできません。
そのため、万が一思うような仕上がりにならなくても、機能回復などの「最低限の治療」がおこなわれていれば、文句は言えないのです。
一方、自由診療ではアフターケアが手厚いため、納得のいく効果を求めることができます。
再発のリスクを防げる
根管治療において自由診療がおすすめな理由は、再発のリスクを防げる点にもあります。
高い技術を要する根管治療は、少しでも処置が不十分だと、炎症が広がり、再治療となりがちです。
しかも保険適用では、再発につながる感染対策を徹底しているとは限らないのが実情です。
一方、自由診療の根管治療であれば、唾液などに含まれる細菌の侵入をブロックするために、『ラバーダム』という専用のシートを患部にかぶせて治療します。
確実な治療ができるので、再治療を回避したい方には、自由診療が向いているといえるでしょう。
自分に最適な治療が受けられる
患者様にとって最適な治療が受けられるのも、自由診療のメリットです。
たとえば、虫歯が進んでしまったけれど「歯の神経を取る治療はしたくない・・」といった場合、自由診療なら『MTA治療(歯髄温存療法)』という方法によって、その希望を叶えることができます。
歯の神経を抜くことは、歯の寿命を縮めかねません。
「いずれは抜歯・・」となるケースも多いため、この例は非常に有用な選択だといえます。
より満足度の高い治療を受けるなら、自由診療がおすすめです。
美しい見た目に仕上がる
自由診療を選ぶメリットは、審美的な観点にもあるでしょう。
保険診療の場合、ひと目で「歯の治療をした」とわかる仕上がりになることも少なくありません。
そのため、「美しい見た目にしたい!」という理由で、自由診療を選ぶ方も多いのです。
歯の欠損部をカバーする際に、オールセラミックなどの機能美を備えた素材を使えるのも、保険診療にはない魅力だといえます。
通院回数が少なくなる
自由診療を選べば、少ない治療回数で長持ちする治療を受けられる点もポイントです。自由診療では、1回ごとの治療時間を長く取ることが可能です。そのため、完治までの通院回数を少なくすることができます。
また根管治療においては、歯根の先端を清掃する器具に、電動式の『ニッケルチタン製』のものを用いるので、短時間での処置が可能です。
成功が難しいといわれる根管治療。
しかし自由診療なら、選択の幅が広がり、効率よく処置をすることで、「何度も歯医者に通いたくない」という患者様のニーズを満たす治療ができます。
根管治療は精密で質の高い治療が受けられる小伝馬町歯科・矯正歯科まで!
歯医者の根管治療でピピピとなる音についてご紹介しました。
聞き慣れないピピピという音ですが、トラブルやエラーの音ではないため、不安にならずに治療を受けてくださいね。
治療が難しいとされる根管治療は、“根管治療のプロ”である『歯内療法専門医』が在籍する歯医者を選ぶことで、成功の可能性を大きく上げられます。
小伝馬町歯科・矯正歯科は、全国でも希少な『歯内療法専門医』が1名在籍している歯医者です。
徹底した精密根管治療のために、当院では大学病院レベルの医療環境を整えております。
以下は、取り組みの一例です。
● ラバーダムによる細菌感染予防
● 顕微鏡による精密な治療
● CTによる精密な検査
● ニッケルチタン製ファイルによる効率的な治療
● 抗菌作用のあるMTAによる根管充填 など
根管治療の精度向上のため、また、できる限り歯を残す治療をするため、患者様に最適な根管治療を幅広くご提供しております。
「再治療は避けたい」「専門的なスキルを持つ先生に治療してもらいたい」とお考えの方は、ぜひお気軽に小伝馬町歯科・矯正歯科までご相談ください!