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歯周病予防は歯磨きが重要!正しいブラッシング方法や注意点を紹介

成人の約80%がかかっているといわれる歯周病。

健康意識の高まりとともに、見聞きすることが増えた病気の1つかもしれません。

しかし、結論からお伝えすると、歯周病は「正しい歯磨きで予防できる」病気です。

本記事では、歯周病予防に歯磨きが重要な理由、正しいブラッシング方法や注意点をご紹介していきます。

今日から実践できる自宅でのセルフケアもたくさん解説していくので、「歯周病を防いで大事な歯を守りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病予防に歯磨きが重要な理由とは?

歯周病の原因は、歯垢と呼ばれる「生きた細菌」のかたまりです。
歯垢は時間が経つと歯石になってしまい、歯磨きでは取り除くのがむずかしくなります。

しかし、これは逆にいえば「歯垢は毎日の歯磨きで取り除くことができる」ということ。

そのため、歯周病予防には、歯磨きがとても大切です!

歯石ができると、その表面に歯垢がどんどん溜まるだけでなく、歯ぐきの間から細菌が入り込んで、歯周病へと繋がってしまいます。

毎日の正しい歯磨きで磨き残しをなくし、歯垢を徹底的に取り除きましょう。

歯周病予防の歯磨きで押さえておきたいポイント【ブラッシング方法】

歯磨きは何度もやみくもにすればいいわけではなく、ポイントを押さえた効果的なブラッシングが重要です。

歯周病予防の歯磨きで押さえておきたいブラッシングのポイントを、4つご紹介します。

◆軽い力で小刻みに磨く

歯周病予防のブラッシングでまず意識したいポイントは、軽い力で小刻みに歯ブラシを動かすことです。

歯ブラシの毛先が広がらないくらいの力加減で、1〜2本ずつ、小刻みに歯を磨きましょう。

しっかり汚れを落とそうと力を入れ過ぎてしまうと、歯ぐきが下がる原因にも・・。

軽い力でも十分に汚れの除去はできるので、優しく丁寧に磨くことが大切です。

◆歯ブラシは45度の角度で当てる

歯と歯ぐきの境目をブラッシングする際は、歯ブラシを45度の角度で当てましょう

磨いているつもりでも「歯ブラシの毛先」が当たっておらず、歯の表面しか磨けていなかった・・というパターンは多いもの。

歯周病は、歯と歯ぐきの間から細菌が入り込んで炎症を引き起こします。

はじめのうちは、歯ぐきの境目に毛先が当たっているか、鏡を見ながら確認するのもおすすめです。

◆歯周ポケットは『バス法』で磨く

歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの間にあるわずかな溝のことを指します。

汚れが溜まりやすいこの場所は、『バス法』で磨くと良いでしょう。

「歯ブラシを45度の角度で当てる」ことを意識しつつ、歯ブラシの毛先で歯周ポケットを掃除するイメージでブラッシングしましょう。

軽い力で、毛先を細かく揺らして磨いていきます。
歯周ポケットの中の歯垢を取り除くことは、歯周病予防の基本です。

◆歯の表面は『スクラビング法』で磨く

『スクラビング法』は、歯の表面を磨くのにおすすめです。

歯の表面に歯ブラシを直角に当てたら、表面を磨くように小刻みにブラッシングしましょう。
この際も、歯ブラシは軽く持つことを意識します。

『スクラビング法』は、噛み合わせ面や、奥歯の裏側の歯垢の除去にも清掃効果の高いブラッシング方法です。

歯周病予防の歯磨きで押さえておきたいポイント【意識すること】

歯周病予防で大切なのは、ブラッシング方法だけではありません。

こちらでは「歯ブラシの選び方」「磨くタイミング」など、歯磨きの際に意識したいポイントを6つご紹介します。

◆自分に合う歯ブラシを選ぶ

歯周病予防のセルフケアとして、毎日おこなう歯磨き。
自分に合った歯ブラシを選ぶことは、とても重要なポイントです。

歯ブラシを選ぶ際は、次の点に注意して選んでみましょう。

●毛先
●硬さ
●ヘッドの大きさ

歯ブラシの毛先は、効率よく歯磨きしたい方であれば「平らなもの」歯並びに凸凹がある方は「毛先が細くなっているもの」を選ぶと、磨き残しなくブラッシングができます。

毛の硬さは「硬め」「ふつう」「やわらかめ」が市販されています。

歯ぐきの炎症が気になる方は「やわらかめ」を、特にお口のトラブルのない方は、しっかり歯垢を落とすため「ふつう」を選ぶのがおすすめです。

歯ブラシのヘッドは、小さめのものの方が、お口のすみずみまで毛先が行き届いてきれいに仕上がります。

歯科医院では、自分にぴったりの歯ブラシを教えてくれるので、相談してみるのも良いでしょう。

◆補助器具も取り入れてみる

歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目の汚れは、どうしても歯ブラシ1本では除去しきれない場所です。

一般的に、歯ブラシのみの歯磨きでは、全体の6割ほどしか磨けないともいわれます。

そのため、歯間ブラシ、デンタルフロス、タフトブラシなどの「ブラッシングの補助器具」を取り入れるのが、歯周病予防には最適です。

『歯間ブラシ』『デンタルフロス』は、歯と歯の間の磨き残しができやすい部分におすすめです。
歯間ブラシにはさまざまな太さがあるので、自分に合ったサイズを選びましょう。

『タフトブラシ』は、毛束が少なめの小ぶりな歯ブラシのことを指します。
歯並びが悪く磨き残しのできやすい方、通常の歯ブラシだと細かい部分がうまく磨けない方は、タフトブラシを使用することで清掃効果を上げられます。

◆歯磨きは食後30分以内におこなう

歯磨きの効果的なタイミング、それは「食後30分以内」です!

歯周病の原因である細菌は、口の中の食べカスを養分として増えていきます。

そのため、食後に歯磨きをすることで、汚れを除去し、歯周病の元凶となる歯垢を作らせない清潔な口内環境を保つことができるのです。

「食事をした後は歯磨き」を習慣づけることが、歯周病予防の最短ルートになります。

◆就寝前の歯磨きは丁寧におこなう

1日の中でも特に、就寝前の歯磨きは大事です。

それは、寝ている間は唾液の分泌が減ってしまい、お口の中の細菌が繁殖しやすい状態になるためです。

就寝前に歯磨きをしっかりすることで、歯周病だけでなく、虫歯にも高い予防効果を得られます。

寝る前の歯磨きをさぼってしまうと、ほかのタイミングでどんなに歯磨きをがんばっていても、歯周病へとまっしぐら・・。
そうならないためにも、就寝前の歯磨きは丁寧におこないましょう。

◆規則正しい生活を送る

規則正しい生活を送ることも、歯周病予防には大切です。

睡眠や運動に加え、食事の内容や食べ方は、歯の健康維持にも大きく関わります。

●「バランスよく食事をとっているか」
●「糖分の多い食べ物をとり過ぎていないか」

栄養面はもちろんのこと、糖分は歯垢ができやすくなるため、摂取には注意が必要です。

またタバコは、歯にも歯ぐきにとっても、好ましいとはいえません。
ある統計データによると、歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍になり、重症化しやすくなるともいわれています。

喫煙習慣のある方は、歯周病予防のために禁煙を検討されるのも良いでしょう。


参考:日本臨床歯周病学会『歯周病と煙草の関係』

◆定期的に歯科検診を受ける

定期的に歯科検診を受けることも、歯周病予防には必須です!

歯科検診では、歯周ポケットの汚れなど、自分では取れない汚れの除去だけでなく、適切なブラッシング指導も受けられます。

日常的なケアとしての歯磨きと、定期的な歯科検診で、いつまでも自分の健康な歯を守りましょう。

歯周病予防は日々の歯磨きと歯科医院での定期的なお掃除が大切!

歯周病予防で大事なことは、何よりも毎日の歯磨きです。
正しいブラッシングでお口の環境を清潔に保つことが、歯周病予防への近道になります。

また、歯科医師での定期的な検診と合わせておこなうことで、予防効果はさらに高まります。

「歯周病と無縁」でいるためにも、通いやすく信頼できる歯科医院を見つけることが大切だといえるでしょう。

小伝馬町歯科・矯正歯科は、大学病院所属の歯周病専門の歯科医師が在籍する歯科医院です。

歯周病学会認定が2名在籍しているため、患者様に合わせた専門性の高い治療をご提供しております。

平日も20時までと診療時間が長く、土日も開院しているので、忙しい方でも安心して通っていただけます。

「歯周病予防をしっかりしていきたい」「ブラッシング指導をしてほしい」という方は、『小伝馬町歯科・矯正歯科』まで、ぜひお気軽にご相談ください!

秋葉原総合歯科クリニック
野村 聖一院長監修
経歴

2008年3月 昭和大学歯学部歯学科卒業
2008年3月 第101回歯科医師国家試験合格
2009年3月 臨床研修修了(昭和大学歯科病院臨床研修プログラム)
2009年4月 三好デンタルクリニック勤務
2014年3月 日比谷通りスクエア歯科クリニック 院長
2018年8月 秋葉原総合歯科クリニック 院長就任

学会/認定医

日本口腔インプラント学会 会員
OJ(Osseointegration Study Club of Japan) 会員
日本審美歯科学会 会員
DC21(Dental Concept 21) 会員
日本歯周病学会 会員
顎口腔学会 会員
日本矯正歯科学会 会員
ノーベルバイオケアメンターコース 修了
MICコース(インプラント) 修了
KIDSインプラントコース 修了
ARTコース(審美歯科治療) 修了
AIIコース(高難度インプラント治療) 修了
JIPI(歯周病治療)コース 修了