「歯医者で根管治療が必要と言われたけど、どんな治療だろう・・?」
「虫歯を放置しすぎて、根っこの治療が必要だといわれて不安・・」という方はいませんか?
虫歯が神経まで達してしまった場合、歯の内部にある神経を取り除く必要があります。
根管治療は、痛みを取り除くだけでなく、歯を残すためにも大切な治療です。
本記事では、根管治療の流れを詳しく解説してきます。
気になる痛みや費用についても解説するので、これから根管治療を受ける方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
根管治療とはどのような治療?
根管治療とは、虫歯が神経まで達して炎症が起きてしまった場合に、根管内の神経を取り除いてきれいにする治療です。
根管とは、「歯の神経が入っている根っこの管」の部分を指します。
根管内の神経に炎症や感染が広がると、激しい歯痛や歯の腫れなどの症状があらわれます。
根管治療をして汚染された神経を除去することで、痛みを取り除き、症状を改善できるのです。
治療方法としては、細菌に感染した神経を除去し、掃除と消毒して、詰め物をしていきます。
根管治療は、早ければ2〜3回、長ければ半年〜1年以上かかる場合もあります。
根管治療は、建物でいうなら土台の基礎工事。
きちんと治療をせず中途半端に終えてしまうと、どんなに立派な被せ物をしても、歯は長持ちしません!
根管治療は、ご自身の歯を残すための大切な治療でもあるのです。
根管治療の痛みや費用相場は?
根管治療は、歯の神経を抜く処置をするため、多少なりとも痛みを感じます。
しかし、通常は麻酔をしてから治療をするので、治療中は痛みを感じずに受けられます。
治療後の痛みは、軽度の痛みやわずかな違和感を含めて、6〜7割の患者さまでみられるようです。
根管治療の刺激によって一時的に細菌が活性化するなど、痛みの原因や理由はさまざまですが、2〜3日すると痛みが治まることが大半です。
歯科医院では痛み止めの薬を処方してくれるので、痛みを感じたら我慢せずに飲みましょう。
根管治療の費用相場は、治療の部位によっても変動しますが、一般的には以下のとおりです。
◆保険の場合:5,000円〜10,000円程度(部位と来院回数によります)
◆自費の場合:70,000円〜150,000円程度
保険診療は、3割負担で受けられますが、国で決められた設備や材料、診療時間の範囲内で処置がなされます。
一方の自費診療では、費用は大きくなりますが、設備や材料、診療時間を惜しみなく使えるため、根管治療の精度を上げることができます。
「治療後の再発リスクを低くしたい」という方は、長期的にみて生涯コストや心身への負担を抑えられるため、自費診療を検討されるのも1つかもしれません。
根管治療の流れを紹介【小伝馬町歯科・矯正歯科の場合】
ここからは、歯科医院でおこなう根管治療の流れについて詳しく解説していきます。
ここでは、小伝馬町歯科・矯正歯科の治療を例にみていきましょう。
◆ステップ①カウンセリング・検査する
治療開始前に、まずはお口の精密検査をします。
最初の検査は、患者さまに現在の状態や症状を理解していただく上でも大切なステップです。
検査ではレントゲン撮影をおこないますが、より的確な診断ができるため、小伝馬町歯科・矯正歯科ではCTによる精密な検査をおこないます。歯科用CTは高性能なので、一度で多くの情報を得られるのがメリットです。
検査が終了したら、カウンセリングです。
診断結果をもとに、治療方針や費用のご説明をいたします。
当院の根管治療ではルーペやマイクロスコープなど、顕微鏡による精密な治療をおこなっているので、従来の治療では難しい繊細な治療も可能です。
◆ステップ②歯髄を除去する(抜髄)
つぎに、麻酔で痛みを感じない状態にしてから、歯の内側にある神経を除去する治療をおこないます。
まず、専用器具で歯に穴をあけて、虫歯を除去したら、歯の神経を抜く流れです。
抜髄(ばつずい)とは、歯の神経が入った「歯髄(しずい)」を除去する根管治療のことです。
歯髄は一度細菌に感染してしまうと治癒が難しいため、感染拡大を防ぐためには抜髄が必要になります。
抜髄治療の際、たった0.01mlの唾液でも根管内に入ってしまうと、細菌が繁殖して、再治療のリスクが高まります。
そのため、治療時には根管に余計な細菌を入れないよう、最大限の注意を払う必要があります。
当院では、「ラバーダム」というシートを装着して細菌予防をしています。
ラバーダム防湿法で治療をおこなうことで、安全で無菌的な処置が可能となります。
◆ステップ③根管内の掃除・消毒する
抜髄で歯の中の細菌を減らしたら、次は根管内の掃除をおこないます。
このステップでは「ファイル」と呼ばれる針のような専用器具を使って、根管内部に残った細菌や神経などを丁寧に除去していきます。
根管内の掃除の際、当院では、従来のステンレス製よりも弾力性にすぐれた「ニッケルチタンファイル」を採用し、効率的な治療をおこなっています。
しかし、根管の中は複雑な形状のため、この処置だけで完璧な掃除は困難です。
そのため、さらに薬剤を使って根管内を消毒していきます。
根管内に細菌が少しでも残ってしまうと再感染が起こりやすくなるため、入念に殺菌して細菌をできるだけ減らすことが必要です。
通常、2〜3回ほど通院していただき、掃除・消毒を繰り返していきます。
◆ステップ④根管内に薬を充填する
十分に殺菌ができたら、根管内の空洞に薬を充填します。
充填には、生体に安全な歯科治療専用のセメントのようなものを詰め込みます。
少しでも空間があると、細菌の繁殖スペースとなってしまうため、根管の先端まですき間なく固めていくことが大切です。
お口の中を完全な無菌状態にするのは不可能ですが、当院では「MTA」という抗菌作用のあるセメント(自費診療)を用いています。
これにより、再感染のリスクを抑えた根管充填が可能になります。
◆ステップ⑤土台を作る
根管内に詰め物をしたら、歯を削った部分を埋めて、新しい土台を作ります。
これは、装着する被せ物を安定させる必要があるためです。
歯の欠損が大きかったり、歯が薄くなったりしている場合は、コアと呼ばれる歯科用樹脂を造成して補強します。
◆ステップ⑥経過観察する
ここで一度、経過観察をはさみます。
詰め物の確認のため、レントゲン撮影をして、歯の診査をおこないます。
レントゲン検査は、治療から1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月のタイミングですることが多いです。
「被せ物ができる」と診断が出たら、最後の被せ物の治療に進みます。
◆ステップ⑦被せ物をする
治療の仕上げは、被せ物の装着です。
ふたたび歯の中に細菌を侵入させないためにも、適合性の高い被せ物をすることは必須です。
型取りをして、患者さまおひとりに合った「人工の歯」を作っていきます。
装着して、適切な咬み合わせになるよう調整をおこなったら、治療終了です。
日常生活において不安な点や気になることがあれば、いつでも歯科医院に相談してください。
当院の根管治療は経験豊富な専門の医師が担当いたします!
根管治療は、抜歯せずに歯を残すことのできる、大切な治療法の1つです。しかし、やはり治療の際に気になるのは「痛み」ではないでしょうか。
根管治療を受けるときには、設備環境が整っていて、痛みや負担を最大限取り除いてくれる歯科医院を選ぶのがよいでしょう。
また、根管治療は少しでも細菌が残ると再発のリスクにつながるため、治療中は無菌化が成功を左右します。そのため、再感染を起こさない、精密で質の高い治療が受けられる歯科医院を選ぶことも重要です。
小伝馬町歯科・矯正歯科では、大学病院で専門の治療を担当していた経験豊富な医師が根管治療を担当しております。
設備に関しても、マイクロスコープなど、ハイクラスの治療設備を使って精密な根管治療を進めるため、再発リスクを抑えた正確な治療が可能です。
国内の歯科医院ではまだ導入率が低い医療機器も取り入れており、患者さまの痛みをやわらげるなど、ご負担の少ない精密根管治療をご提供しております。
「以前治療した虫歯が痛い・・」、「安心して根管治療を受けたい」、「問題がないか検診を受けたい」という方は、『小伝馬町歯科・矯正歯科』まで、お気軽にご相談ください。