歯周病は見た目でわかる?歯科医院を受診した方がよい症状や状態は?

歯周病は、細菌感染によって歯ぐきに炎症が起こる、お口のトラブルの1つです。

進行すると歯を支える骨まで溶かしてしまう病気ですが、実は歯周病が怖いの「気づかないうちに進行する」という点にもあります。

そのような話を聞くと、「自分は歯周病になっていないだろうか…」と不安になる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、歯周病は見た目で判断できるのか、そして歯科医院を受診すべき症状・状態ついて、詳しく解説していきます。

気になるお口や歯の症状がある方は、ぜひご紹介したセルフチェックを確認してみてくださいね。

目次

歯周病は見た目でわかるもの?

結論から言うと、歯周病は見た目で判断するのが難しく、初期段階での自覚症状がほとんどありません。
そのため、痛みなどの具体的な症状がみられる場合、すでに歯周病が進行している可能性があります。

歯周病は歯ぐきに炎症が起こり、歯を固定している骨を溶かしてしまう病気です。
骨の状態は見た目だけでは判断ができないため、歯科医院での顎の骨のレントゲン検査を経て、初めて歯周病だと診断されます。

こうした理由から、自覚症状の少ない歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれるのです。

歯周病は、歯磨きやうがいといったセルフケアだけでは解決できないので、少しでも気になる症状がある場合は早めに歯科医院を受診することが大切です。

下がってしまった歯ぐきや溶けてしまった骨を完全に治すことは難しくても、歯科医院で適切な治療とケアをすることで、歯周病の症状を遅らせることができます。

歯周病は歯ぐきの見た目でわかることも・・

自覚症状の出にくい歯周病ですが、「歯ぐきの見た目」でわかることもあります。
一般的に多いのは、歯ぐきの腫れや出血といった症状です。

歯周病が疑われる歯ぐきの状態として、以下のものが挙げられます。

◆歯ぐきの腫れ
本来、健康な歯ぐきは少し硬めに引き締まった状態です。
しかし、腫れ気味だったり、歯と歯の間の歯肉が丸くぷっくりしていたりする場合、炎症による初期症状の可能性があります。

◆歯ぐきの赤み
歯ぐきが薄いピンク色ではなく、赤みを帯びたり、紫がかった色になっていたりするのは、炎症で歯ぐきの周りがうっ血しているサインです。歯周病の進行が疑われます。

◆歯ぐきの出血
歯磨きの際や硬いものを食べた際に、傷はないのに簡単に出血がみられる場合、歯ぐきが歯周病の炎症によって、刺激に弱くなっている可能性があります。

◆歯ぐきが下がる
歯周病になると、歯肉の退縮により、歯ぐきが痩せてしまいます。その場合、歯ぐきが下がって、通常よりも歯の根が露出した状態になります。
「以前よりも歯が長く見える」という方は、注意が必要です。

◆歯ぐきの痛み
自覚症状として歯ぐきの痛みがある場合は、歯周病が悪化しているサインです。
さらに歯ぐきを押さえると膿が出るようなケースでは、歯周病がかなり進行していると考えられます。
早急に歯科医院にかかることが望ましいでしょう。

歯科医院を受診した方がよい歯周病の症状や状態は?

ここからは、歯周病の症状や状態のセルフチェックをしていきましょう。
歯周病が疑われる諸症状は、歯ぐき以外にも現れます。

以下に挙げる症状や状態に1つでも当てはまる場合、歯周病の可能性があるため、歯科医院を受診するのがよいといえます。

「ひょっとしたら歯周病かも?」と気になっている方は、ぜひご自身に当てはめながらチェックしてみてください。

歯と歯のすき間が広がっている

「歯と歯のすき間が昔よりも広がった」という場合、歯周病の可能性があります。
それは歯周病になると、歯肉が退縮するからです。

一般的に、歯と歯ぐきの間にできる『歯周ポケット』の深さが4mm以上であれば、歯周病だと診断されます。
歯ぐきが痩せて、歯と歯のすき間が増えたのを「年齢のせいだ」と決めつけてしまうと、歯周病のサインを見過ごしかねません。

朝起きると口の中がネバネバしている

朝、起きるたびに下記のようなお口の不快感がある方は、歯周病にかかっている可能性があります。

「起床時に口の中がネバネバしている」
●「起きた時、妙な味や粘つきを感じる」


寝ている間は唾液の分泌が少なく、口腔内の自浄作用が働かないため、健康なお口の方であってもさまざまな菌が活発化します。

そして、歯周病になると細菌の数がさらに増えて、起床時の口の中は歯周病菌が大量に繁殖しやすくなるのです。

ネバネバや妙な味、不快な臭いは、いわば家の中の“水回りのヌメリ”と同じもの。
口の中がベタつくけれど痛みはないから…と放っておくのは危険です。

口臭が気になるようになった

歯周病になると、歯周病菌が繁殖するだけでなく、炎症の際に排出される毒性物質によって、口の中から不快な臭いが発生します。

●「口臭がきつくなった」
●「家族から、口臭があると指摘された」

本人が気づくこともあれば、周りの人から言われて気づくケースもあるでしょう。
口臭の原因はいくつかありますが、主な原因として考えられるのが歯周病です。

強い口臭に加えて、歯ぐきから白い膿が出るような場合には、歯周病が中度以上に進行している可能性があります。
口臭が気になる時は、歯周病を疑い、歯科医院を受診しましょう。

食べカスが挟まりやすくなった

食事の際に食べカスが挟まりやすくなる点も、歯周病の自覚症状の1つです。

●「歯に食べ物が詰まりやすくなった」
●「歯と歯ぐきの間に、食べ物がよく挟まる」

上記のような状態は、歯周病による歯ぐきの退縮が影響している可能性が高いです。

また、虫歯ではないのに「熱いものや冷たいものがしみて痛い」場合も、歯周病によって歯の根が露出し、刺激を受けやすくなったことが一因として挙げられます。

歯の表面がザラザラしている

歯の表面を舌で触るとツルツルではなくザラザラしている場合も、歯周病の疑いがあります。
歯の表面がザラザラしているのは、表面にびっしりと「歯石」がつき、デコボコになっているからです。

歯周病は、歯の表面にプラークという細菌の塊が付着して発生しますが、時間が経つと、プラークは石のように硬い歯石となります。

歯石は、歯磨きなどのセルフケアでは除去できません。
歯の表面がザラザラになるため、さらにプラークが蓄積しやすくなるという悪循環に陥るため、注意が必要です。

歯がグラグラするようになった

歯周病は歯ぐきの炎症だけでなく、歯を支える骨が破壊されていく病気です。
そのため、歯がグラグラするのは、歯周病が進行している証拠だといえます。

●「歯がグラグラする箇所がある」
●「歯が揺れる感じがする」

このような症状があれば、食事がしにくい、硬いものが噛めないなど、日常生活に支障が出るケースも少なくないでしょう。

特に、歯が前後だけでなく、左右上下にも動くような場合、このまま歯周病が進行すれば、最終的に歯が脱落してしまう可能性もあります。

自分の大切な歯を失わないためにも、放置はせずに早めに歯科医院を受診しましょう。

歯周病治療は歯周病認定医が在籍している当院へご相談ください

歯周病は見た目でわかるのかどうか、そして、歯科医院を受診した方がよい症状・状態について解説しました。

歯周病は自覚症状が少なく、知らず知らずの間に進行する病気です。
気づいた時には手遅れになっていることも多いため、ご紹介した歯周病の症状・状態のサインを見逃すことなく、少しでも違和感があれば歯科医院を受診することが大切です。

歯周病は予防が可能な病気なので、もしも気になることがあれば、ためらわずに歯科医院で検査を受けることをおすすめします。

小伝馬町歯科・矯正歯科は、「歯周病認定医」が在籍する東京都中央区の歯科医院です。
大学病院所属の歯周病専門の医師はもちろんのこと、専門的知識と技術、臨床経験の豊富な認定医が、患者様に最適な治療をご提案しております。

小伝馬町駅から徒歩1分、新日本橋駅から徒歩3分と複数駅に近接しているため、お仕事やお買い物の前後に気軽に通っていただけます。

「歯周病にかかっていないかチェックしたい」という方は、ぜひお気軽に小伝馬町歯科・矯正歯科までご相談ください!

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